Google広告の検索広告において2022年7月以降からは「拡張テキスト広告」が廃止され、新たに広告を入稿する際は「レスポンシブ検索広告」のみとなりました。
この記事では、レスポンシブ検索広告における「広告の有効性」とはなんぞやという方から広告の有効性の上げ方、上げたらどんなメリットがあるのかを説明していきます。
広告の有効性とは?
Google広告ヘルプには以下のように記載されています。
広告の有効性からは、ユーザーに適切なメッセージを伝えるためのフィードバックを得ることができます。
広告の有効性は「未完了」、「低い」、「平均的」、「高い」、「非常に高い」で評価され、広告コピーの関連性、品質、多様性を測定した結果が提示されます。広告の有効性は、最適なパフォーマンスの実現のため、Google のおすすめの設定に広告クリエイティブがどの程度基づいているかを示すものです。広告の有効性が高いほど、広告の掲載結果を最大化できます。実用的なフィードバックと組み合わせて広告の有効性を活用すると、広告の掲載結果を改善しやすくなります。
https://support.google.com/google-ads/answer/9142254?hl=ja
広告の有効性が高ければ、広告の関連性や品質、インプレッションの増加が見込めます。
具体的なメリットとしては、
- 見出し・説明文のバリエーションが増えると入札機会が増えインプレッションの増加が見込める
- 検索したクエリに対して関連の高い見出しや説明文を表示するのでクリック率増加が見込める
- インプレッション及びクリック率が上がることによりコンバージョン数の増加が見込める
が挙げられます。
業種や状況にもよりますが、基本的には広告の有効性は「非常に高い」を目指しましょう。
理由としては、オークションの入札機会が増え、広告ランクが上がり、平均クリック単価も下がるので同じ費用観でより多くのユーザーにリーチできてコンバージョンが増える見込みがあるからです。
現在、「低い」、「平均的」、「高い」場合は改善するのがおすすめです。
以下から具体的に広告の有効性の上げ方について説明します。
広告の有効性の上げ方
広告の有効性を確認するには、レスポンシブ広告の編集画面に上の画像のような指標が表示されます。
チェックマークがついていない部分が改善するポイントとなります。
広告の有効性の上げ方は以下となります。
- 候補を表示を使う
- キーワードの挿入機能を使う
- キーワード以外の訴求を入れる
- 見出しの数を13個以上にする
順番に解説していきます。
1.候補を表示
「広告見出しを追加しましょう」の横に「候補を表示」とありますのでクリックしてみましょう。
業種や広告の状況にもよりますが、大体は候補はありませんと表示されます。候補が表示されて使えそうな見出しがあれば追加してみるといいでしょう。
2.キーワードの挿入機能を使う
ここからがメインの部分になります。まず見出しの有効性は登録しているキーワードを網羅していると上がる傾向にあります。
上の画像はレスポンシブ検索広告の編集画面です。「広告のパフォーマンスを最適化するために、これらのキーワードを広告見出しに追加しましょう」と書いてあります。
結論、答えです。
しかし、レスポンシブ検索広告の見出しは最大15個までとなります。登録しているキーワードが15個以上の場合はすべてを補えません。
そこで「キーワード挿入機能」を使えば膨大なキーワードも広告見出しに追加したことにできます。
しかしキーワードだったらなんでも補完できるというわけではありません。広告の見出しは半角30文字(全角15文字)の長さとなりますので、登録しているキーワードが半角30文字を超える場合は補完できません。
キーワード挿入機能の登録方法
キーワード挿入機能はレスポンシブ検索広告の編集画面の見出しの部分で「 { 」中括弧/波括弧を見出しに入力します。
「キーワードの挿入」を選択します。
デフォルトのテキストを入力します。これはキーワードが半角30文字以上の場合でキーワードが挿入できない時に表示する見出しです。特にこだわりがなければ普遍的な見出しにしておくといいでしょう。
キーワードがアルファベットの場合は語頭を大文字など指定できます。
たとえば、「test keyword」というキーワードで挿入機能を使うと
- 語頭を大文字の場合→ Test Keyword
- 最初の語の語頭を大文字 → Test keyword
- すべて小文字→ test keyword
といった形で挿入されます。
デフォルトのテキストを入力したら「適用」ボタンをクリックします。
見出しは上の画像のような形で登録されました。
見出しも補完されました。全体の見出しの数にもよりますがこれだけで有効性が上がることが多いです。
3.キーワード以外の訴求を入れる
先程のキーワードの挿入機能で登録しているキーワードを補完すれば有効性は高まりますが、キーワードばかりを見出しに入れても有効性は「非常に高い」にはなりづらいです。
では、どうするかと言うと、キーワード以外の自社のサービスの訴求なども入れると有効性が高まります。
広告見出しを追加しましょうの右隣にある候補を表示をクリックすると以下の内容が表示されます。
キーワード挿入機能で「商品やサービス」は概ねクリアしているので、送料やメリット、ブランド、行動を促すフレーズなどを追加していきます。画像の下向きの矢印をクリックすると具体例も表示されるので参考にしましょう。
業種にもよりますが、
- 割引
- 初回無料
- 送料無料
- 自社名やサービス名
- 他社よりすぐれたメリット
などキーワード以外の訴求を盛り込むと広告の有効性が高まりやすいです。
絶対ではないですが経験上で、「キーワードに関する見出し」と「キーワード以外の訴求」が全体の見出しに対して6対4、もしくは7対3くらいの割合で登録すると広告の有効性が高まりやすいです。
見出しの数を13個以上にする
レスポンシブ検索の見出しの数は最大15個までですが、広告の有効性が「非常に高い」になるには見出しの数が13個以上が望ましいです。
13個以下でも有効性が「非常に高い」になる場合もありますが、大体見出しが13個以上の割合が高く感じます。特に理由がなければ最大の15個設定するのがおすすめです。
紹介された内容を実行しても非常に高いにならない
以上の方法で、広告の有効性が非常に高いにならないこともあると思います。
その場合は、広告の見出しの数が足りないか、見出しの独自性が弱いかのどちらかになります。
見出しの数が足りなければ最大の15個まで埋めましょう。
広告の有効性が「非常に高い」にならない多くのケースは独自性が足りてないことが多いです。
自社サービス名、送料や初回無料などの訴求、対応エリア、自社独自の強み、キャンペーンなどの訴求を見出しに追加しましょう。すでに15個埋まっているならキーワード系の見出しを減らしてサービスの訴求見出しを追加します。
逆に「広告見出しを追加しましょう」となっていれば見出しの数が足りないので追加するようにするといいです。
広告の有効性を上げる方法のまとめ
広告の有効性を上げる方法について解説していきました。
現在、「低い」、「平均的」、「高い」の状態であれば「非常に高い」を目指しましょう。
広告の有効性を上げるには、
- 広告見出しを追加しましょう」横の「候補を表示」を表示
- キーワード挿入機能追加
- キーワード以外の見出し訴求も追加
- 見出しを13個以上にする(できれば15個)
となります。見出しは「キーワードに関する見出し」と「キーワード以外の訴求」の割合が6対4か7対3くらいの比率にすると高くなる傾向になります。状況によって変わるので5:5の場合もあります。適宜調整しましょう。
広告の有効性が「非常に高い」になってある程度広告を回したら、追加見出しの効果検証が必要になってきます。
また、キーワード数が多いとキーワードにマッチする見出しが作りきれない場合があると思います。
その場合は、広告カスタマイザを使ってキーワードごとに見出しや説明文を設定する方法もおすすめです。